屋根の葺き替え

屋根の葺き替え工事


屋根のリフォームには 塗り替え・葺き替え・重ね葺き(カバー工法)の三種類の方法があります。

一口に屋根のリフォーム工事と言いましても、色々な種類の屋根(屋根塗装ページにて紹介)があります。
屋根には防水性、耐震性、防火性、遮音性、断熱性が求められ、さらに美観・・・一人で何役もこなさなければいけない住宅の大切なメインキャストです。

しかし常時、日射や風雨にさらされるため、住宅の構成部材の中でも、劣化の進行が特に早く、その防水性を補っている「塗装」の劣化を放置しておくと「塗り直し」では対応できず、「屋根の葺き替え」という工事が必要となります。
又、通常、塗装メンテナンスが必要な屋根の耐久年数は20~30年、屋根材の下に貼ってある防水紙の耐久年数も、おおよそ、その程度となる事が一般的なため、マイホームをお持ちの方は、一度は「葺き替え」の工事を考える必要があります。

屋根の葺き替えとは、現在の屋根材、ルーフィング(防水紙)、屋根の下地材を全て撤去し、新しい屋根を葺く工事の事を言います。もちろん屋根の下地材の傷みが少なく、再利用できる場合もありますが、葺き替え後20~30年という長期間に渡って家を守ることを考えると、葺き替えと同時に屋根下地工事も施工した方が良い場合が多いのです。


屋根の葺き替えの種類

屋根の葺き替えが必要な場合、どのような事を考えれば良いのでしょう。
屋根の葺き替えでは、現在の屋根の勾配(角度)により、施工可能な商品という事が前提条件になりますが、その他

1 下地の傷み具合!?
2 屋根葺き材を何にするか?

を考えなければいけません。

葺き替えの際の下地材の傷み具合により、補修なのか全面張り替えなのかで費用が変わってきます。
又、屋根材の種類を変更するメリット、デメリットも知っておいたほうが良いでしょう。
現在、よく行われている葺き替え工事では、勾配、下地、メンテナンス性、耐久性、重量、デザイン、金額等を踏まえ、下記のような選択をする方が多いようです。

現在の屋根材と新しくする場合の屋根材


屋根の葺き替え工事で「金属系屋根材」が採用されている理由

金属系屋根材
日本的な家屋で意匠としての「日本瓦」又その他「洋瓦」など陶器瓦系など、昔から採用されている「瓦」は、屋根に必要な基本性能を非常に高いレベルでもっ ています。
ずば抜けた耐久性を持ち、メンテナンスをあまり必要としない他、防火性、断熱性、雨音等の遮音性等も優れています。デザイン的にも、「和風」の 家にはやはり「日本瓦」が一番シックリくるのではないでしょうか。

近年「日本瓦」等の耐震性を上げる施工方法も確立していますので、日本 瓦だから「地震」には弱い!という事も無くなりました。しかし、「耐震性」を考えたとき、屋根材のみでその住宅の耐震性能が決まるわけではなく、地盤や基 礎、土台、構造材などもしっかりしているという前提条件での「瓦の耐震性の向上」が生きてきますので、古くなってきた自宅の今後を考えていくと、「屋根葺 き替え」の際には、少しでもリスクの軽減を・・と考えていく事になります。

「屋根の重量がかなり減る」⇒「耐震性のUP」をメリットとする金属系の屋根を採用される方が多い理由もそのあたりにあるのではないでしょうか?


屋根の葺き替えと耐震補強

阪神大震災以降、「耐震」というキーワードがクローズアップされている中、屋根の葺き替え工事の際、お客様からはよく「なぜ葺き替えの時は、金属系の屋根材が多いの?」という質問が多くなりました。
一番の理由はその重量にあります。

床面積1u当たり求められる必要性壁量(単位cm)
1981年に定められた「新耐震基準」では屋根の重量と必要な壁量について定められています。
この数字は、「床面積1㎡あたりに求められる必要壁量」で、必要と考えられる最低限の筋交い等が入っている体力壁の数量を表しています。数字が大きくなるほど、地震力に抵抗する体力壁の量を多くしなければいけない事を表しています。

同じ2階建ての住宅でも、「軽い屋根」の場合は数字が少なくなりますね。
つまり、屋根を軽くすることで建物の耐震性の向上が図れるという事です!
 
先端に重りのついたバネ
この絵のように、先端に重りのついたバネを、同じ力で揺らすと、重い球の方が大きく揺れます。
地震の際に、「屋根の重量」が建物に及ぼす影響でも同じことが言えます。

屋根の重さによる揺れの違い
又、屋根が重い場合には、「建物の重心」が高くなり、やはり大きく揺れる事になります。
地震力は地面より離れれば、離れるほど、その重さの影響が大きくなります。
このような事から、屋根葺き材を軽くすることは、建物の重量を軽くし、建物の重心を下げる事になりますので、作用する地震力を小さくする事に繋がります。
つまり、「耐震性の向上」が望める事になります。

それぞれの屋根はいったいどのくらいの重さなのでしょう?

屋根の種類

1㎡あたりの重量

30坪程度の重量


日本瓦

 50~60㎏程度          

 4950㎏~5,940㎏程度      

 約5~6t


化粧スレート

 20~25㎏程度

 1,980㎏~2,475㎏程度

 約2~2.5t


金属屋根

 5~10㎏程度

 495㎏~990㎏程度

 約0.5~1t


このように、日本瓦と金属屋根ではなんと10倍もの重さの差があります!!
このような重さを常に支えている、住宅の構造材!人と同じで、年数も経つと、耐力(体力)も落ちて来るため屋根のリフォームの際は、「軽いものを選ぶ」事が良いのではないでしょうか?
住宅を「地震力」から守る為には、「建物の重さを軽くする」住宅のダイエットは、非常に有効な手法だと言えます。

又 金属屋根は「重量」のメリットの他、日本瓦と違い地震時、台風時などでの落下の危険性も少なく、近年では、20年程度メンテナンスフリーの高耐久商品や断 熱性、遮音性にも優れた商品が発売されています。
一昔前とは違い、デザイン性も多彩になっており、選択肢も増えました。

このような事が、皆様が「金属系屋根葺き材」を選択する1番の理由となっているのではないでしょうか?


屋根の葺き替え時にできる事!!

屋根の葺き替え工事では、その重量を軽減する事により、耐震性の向上が望めますが、その「下地工事」に関しましても、「耐震性の向上」を考えることができます。

葺き替え工事を行わせて頂く場合、ほとんどのケースで「そのまま旧下地を使用できる」という事はありません。
葺き替えを検討するぐらいですから、以前あった雨漏りや、結露によっての腐食、釘が錆びて無くなっている等、今後20~30年、新しい屋根の性能を存分に引き出すのはやはり下地がシッカリしている事が「長持ち」条件となります。

少し専門的になりますが、やねかべパークで行っている、屋根の葺き替えと同時にできる耐震補強では、屋根の下地を全て構造用合板に取り換え水平構面の補強をさせて頂いております。
その他、下地の取り換えの際には、一時全て撤去致しますので、
屋根チェック
1)小屋組みに対して、小屋筋・雲筋・根がらみ等の補強
2)火打ち梁のチェック
3)各構造材の接合部のチェック
4)小屋梁、小屋組みの腐食状況のチェック
5)雨漏り、結露等の影響でその他の構造材の腐食が無いかチェック

等をさせて頂いて、補修、補強の必要があれば、お客様にご提案させて頂いております。
これにより、建物と屋根との一体化を図り、さらに「ゆがみ、ねじれ」等も抑えられます。

又、天井裏の断熱材の敷設、結露対策として防腐剤の塗装、屋根・棟の換気等も合わせてご提案させて頂いております。
長期にわたって地震力や風圧力に抵抗する為には、屋根葺き材を軽くするだけではなく、下地の補強と腐朽対策も必要です。
「安心」「安全」を最優先に、リフォームのプロとして、いつも全力で取り組ませて頂きます!!

実際の屋根の葺き替え工事とは!?

築17年のお宅ですが、一度もメンテナンスしたことがありませんでした。
外壁側の壁と天井の間から少し雨漏り?結露水?が滲み出し始めた為、診断を依頼されました。

天井裏をのぞくと、釘跡などから、雨水が染み出た跡が沢山ついていました。
屋根に登るとスレート瓦の割れなどはほとんどありませんでしたが、屋根素材の傷みがすごく、全体的にフカフカして抜け落ちそうな部分もありました。
塗装でのメンテナンスは不可能の為、屋根の葺き替え工事となりました。

屋根勾配(角度)が浅い事と、今後のメンテナンスの容易さから金属屋根を選択されたお客様の工事例です。

屋根の葺き替え工事 施工前
施工前です。17年近くメンテナンスはしていません。屋根の上を歩くとフカフカします。

屋根の葺き替え工事 スタート
葺き替え工事スタートです。屋根のスレートから順に撤去していきます。

屋根の葺き替え工事 下地のベニヤ
防水紙をはがすと、下地のベニヤが経年劣化と結露で水分を含みブヨブヨしてます。

屋根の葺き替え工事 ベニヤが波打っています
全体的にベニヤが波打っています。防水紙の劣化も激しく、何度も濡れ、乾きを繰り返した為、テッシュペーパーのようにもろくなっています。

屋根の葺き替え工事 ベニヤが何層にも別れる
ベニヤが何層にも別れてしまっていて、手で簡単に剥がれていきます。強度が無くなり、フカフカの原因です。

屋根の葺き替え工事 下地のベニヤを全て撤去
下地のベニヤを全て撤去し、腐っている屋根タル木を取り換え、又部分的に悪い箇所は補強、補修します。

屋根の葺き替え工事 断熱材も取り換え
水に濡れて断熱性能の劣化した断熱材も取り換えていきます。他の箇所も腐朽していないか、隅々まで点検します。

屋根の葺き替え工事 防腐材を塗布
裏側になる部分に防腐材を塗布していきます。

屋根の葺き替え工事 構造用合板を貼り直し
構造用合板を貼り直します。軒先や棟等、傷みやすい場所には防腐材を裏表とも塗装します。

屋根の葺き替え工事 防水シート敷き込み
防水シートを敷き込みます。


屋根の葺き替え工事 金属屋根施工
金属屋根施工です。下の方から施工していきます。


屋根の葺き替え工事 屋根の葺き替え工事 完成
棟換気、雪止めも取り付けて完成しました!!


カバー工法とは!?

屋根の葺き替えには「カバー工法」呼ばれるものがあります。
これは、既存の屋根の上から、新しい屋根材を重ねて葺く「工法」です。
日本瓦やセメント瓦等の屋根では不可能ですが、化粧スレート、アスファルトシングル、金属性の屋根などは、ある程度適切にメンテナンスされていて、「下地」の傷みが無い場合には採用できる工法です。

before
カバー工法 施工前

horizontal
after
カバー工法 完成

屋根のメンテナンス方法として、まずは、防水性能を復元するための塗装工事となります。
しかし化粧スレートの場合は2回程度塗装すると、瓦と瓦の間の適切な隙間が確保できなくなるばかりか、20年以上経つと、素材自体の割れや変形が多くなってきます。
再塗装しても、十分な性能を発揮できないばかりか、次回塗装までのサイクルが極端に短くなり、塗装する事によって雨漏りを起こす事さえあります。このような場合で

1)塗装によるメンテナンスが適切ではないと判断する場合
2)屋根材の劣化はあるが、下地は傷んでいない状態

の2点が判断基準となります。

又、当社では、建物診断をさせて頂き、施工が出来る、出来ないだけではなく、お客様の意向、今後のプランなども含めて総合的に判断し、お客様にあったプランかどうかを考え、提案させて頂きます。

入念な調査を行い、しっかり計画を立てて行う「屋根カバー工法」ですが、メリット、デメリットもあります。
メリットとしては

1)既存屋根の解体工事費用がほとんど必要ありません!
2)アスベストを含む(場合が多い)廃材の高額な破棄費用が発生しません!
3)短い工期と塗装工事の時のような、におい等も発生しない為、ご近隣様にもあまりご迷惑がかかりません。
4)屋根が二重になる為、断熱性能や遮音性能がUPします。
5)雨漏りの心配が必要なくなり、次回メンテナンスまでの期間も延ばす事が出来ます。


など、施工可能な状態であれば沢山のメリットがあります。

唯一のデメリットと言えば「金属屋根」を上に被せた分だけ若干「重く」なります。

カバー工法 施工前
施工前!塗装するときと同じように高圧洗浄を行い、コケや汚れを綺麗に落としていきます。

カバー工法 防水シートを施工
綺麗になった既存屋根の上から、防水シートを施工していきます。(真っ白ですね!)

カバー工法 防水シートの施工終了
防水シートの施工終了です。

カバー工法 金属屋根を施工
金属屋根を施工していきます。


カバー工法 雪止めの取り付け
雪止めの取り付けです。


カバー工法 完成
完成です。


瓦の葺き替え、補強、補修工事も随時承っております!!

瓦
やねかべパークでは、
瓦の葺き替え工事、補修工事、軽量瓦への取り換え

などの施工も行っております。


又はがれた漆喰などが雨樋に詰まっている!
等でもお伺いいたしますのでお気軽にご相談下さい!!

地震や台風などで瓦が崩れてしまった!!
下から見ていてなんとなく、瓦屋根がゆがんで見える!!
端のほうに落ちてきそうな瓦がある!!

など、違和感を感じたらすぐにご連絡下さい!!
無料点検いたします。

 
瓦の補修工事 施工前
既存の屋根の「棟」部分がずれてしまい、落下の危険性が有りました。

瓦の補修工事 際の部分
際の部分も「ゆがみ、ズレ」が激しく危険な為、一時撤去しました。

瓦の補修工事 部分取り換え
あちこちに割れや欠けもありましたので、部分取り換えを行います。

瓦の補修工事 鉄筋等で補強
鉄筋等で補強し、強度、防水性の高い漆喰で補修していきます。


瓦の補修工事 際もシッカリ止めなおし
際もシッカリ止めなおしをします。
瓦の補修工事 補修完成
補修完成です。