2023.02.09
- 塗装豆知識
塗装の際の大切な下地処理であるケレンの基礎知識や種類について解説!
外壁塗装を行う前にしなければならないのがケレンです。
しかし、ケレンについて聞き馴染みがない方は多いでしょう。
そこでこの記事ではケレンの基礎知識やケレンの種類について解説しますので、是非ご覧になってください。
□重要な下地処理であるケレンの基礎知識について解説!
そもそもケレンとは何なのでしょうか。
ケレンの語源は「クリーン」にあるとされており、清潔な被塗面を作ることをいいます。
これは主に鉄部に対して行う素地調整を意味しており、その中でもサビ落としの意味合いで使われることがほとんどです。
建築現場においては、素地ごしらえや下地処理などと呼ばれており、基本的には行われる作業は同じです。
塗料を塗る前にベースをきれいにすることをケレンと言います。
□ケレンの種類をご紹介!
実はこのケレンにはいくつか種類があります。
ここではケレンの種類をご紹介します。
まずは1種ケレンです。
ケレンの中でも最も効果が優れていると言われているものです。
サビや旧塗膜を完全に除去してくれます。
この方法には、細かい砂や金属片などが含まれている研磨剤を使って高い圧力をかけて表面を磨くブラスト法が使用されています。
次は2種ケレンです。
サビが発生している面積が30パーセント以上と、サビの状況が深刻である場合にこの方法を用います。
これは先ほどのブラスト法ではなく、ディスクサンダーのような動力工具を使って汚れを落とします。
次は3種ケレンです。
これまでの2つの方法では、旧塗膜まで落とすことが目的でしたが、この方法は旧塗膜の中でもしっかりと密着している膜を活用し、サビが発生していたり、ひび割れしていたりする旧塗膜は除去する方式をとっています。
最後は4種ケレンです。
この方法では、使える膜は残し、それ以外のサビている部分、ひび割れしている部分を除去してくれます。
これを行う目的は軽い目荒らしをすることにあります。
目荒らしとは、塗膜の接着度合いを上げるために、表面に凸凹を作ることです。
このように、下地処理の作業では、それぞれの目的の応じて1種ケレンから4種ケレンまでの4種類に分類して行われます。
□まとめ
外壁に使用されることが多い金属は、放置しているとどんどんサビが進行します。
何も対策しなければどんどんサビてしまい、このサビを除去して塗膜性能を発揮するために行う処理をケレンと言うのです。
ご自身の目的や状況によって行うケレンは変わってきますので、状況をしっかり把握して選んでくださいね。
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