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2023.06.20

  • 塗装豆知識

屋根に利用する錆止めの概要と注意点について解説します!

錆は建物内に浸入した水分や鉄部に付着した水分が原因となり生じます。
建物の劣化や腐敗につながるため、錆が発生しないようにしたいものです。
そこで今回は錆止め塗装の特徴、および屋根に錆止め塗装を利用する際の注意点を紹介します。

 

□錆止め塗装の特徴

 

そもそも鉄に錆が生じるのは、鉄が加工前の状態に戻ろうとしているからです。
鉄は加工により錆びさせている酸素を取り除いています。
その鉄が時間が経つにつれて徐々に空気中の酸素とふれあうことで錆が生じます。
雨風だけでなく、水蒸気が発生する場所であればどこでも錆が生じる可能性があるため注意が必要です。

そこで錆止め塗料を使うことで、鉄や銅などの金属に錆が発生するのを抑えます。
業務用のものからホームセンターで手に入るDIYに適したものまでさまざまな種類の錆止め塗料があります。

以前までは錆止め塗料に鉛系の原料を使用していたため、塗料の色は赤褐色のものが多かったです。
近年では公害問題に配慮して、鉛を使わない塗料が増えています。
ホワイトやアイボリー、グリーン、グレー、ブルーなどの色を選択できるようになりました。

ただし、錆止め塗料は仕上げの塗装の色との相性が大切です。
塗装が完了した際に、仕上げの塗装の色とのバランスがおかしくないか、考えると良いです。

 

□屋根に錆止め塗装を利用する際の注意点

 

屋根に塗料を塗るに当たり、塗る前と後で気をつけなければいけないことがあります。

塗る前は下処理をきちんと行いましょう。
塗料の乗りを良くするために塗布面を整える作業をケレン作業といいます。
ケレン作業を怠ると、錆止め塗料が付着しづらくなるため、剥がれやすくなってしまいます。
錆止め効果を長く実感するためにもケレン作業を行うと良いです。

塗った後は、塗料が手につかないように気をつけましょう。
万が一、塗料が手についてしまった場合は乾く前に石けんで確実に洗い流してください。
油性の製品であってもぬるま湯で石けんを使って洗い流せます。
片付けの際は、手袋を装着する、道具についた汚れは新聞紙で拭き取るなどして手に塗料がつかないようにしましょう。

 

□まとめ

 

近年ではさまざまな色の中から錆止め塗料の色を選べるようになりました。
仕上げの塗装の色とのバランスを見ながら錆止め塗料の色を決めていくことが大切です。
塗料の持ちを良くするためには、下処理をきちんと行うことが大切です。

また、錆止め塗装をする際には、塗料が手につかないよう注意しましょう。
万が一、塗料が付着してしまった場合は乾く前に洗い流すことが重要です。

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