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2023.06.30

  • 塗装豆知識

銅板屋根は塗装の必要がない?解説します!

実は塗装工事のほとんど不要な屋根があることをご存じですか。
古くから日本の伝統的な建造物によく見られる銅板屋根はその代表例です。
銅板屋根は一般住宅には不向きな塗装だと思われがちですが、決してそんなことはありません。
屋根のメンテナンスについてお悩みの方、銅板屋根を選択肢の一つに入れてみませんか。
今回は、銅板屋根の塗装についてお伝えします。

 

□銅板屋根に塗装メンテナンスは必要なし!

 

銅板は非常に耐久性に優れた素材であるため、基本的に塗装メンテナンスが不要です。
そんな銅板の高耐久性のカギは「緑青(ろくしょう)現象」にあります。
緑青現象とは銅が酸化して錆が生えた状態のことを指します。
この状態になった銅板は状態変化に強いため、塗装メンテナンスを要さないのです。

自由の女神も緑色をしていますよね。
実はこれも緑青現象の一つなのです。
ここからも緑青現象が耐久性に多大な貢献をしていることがわかります。

しかし、銅板屋根にもメンテナンスが必要なこともあります。
緑色の錆ではなく黒みがかった錆が発生した場合には耐久性が劣ってしまいます。
熱による金属疲労や雨漏りにも警戒が必要です。
ただ、塗装で防げるトラブルに関しては基本的に緑青現象が解決してくれるため、他の素材と比べて塗装メンテナンスの必要性は低いと言えます。

当社では屋根のリフォームに幅広く対応しております。
耐震性や遮熱性、防水の面でも、お客様にご満足いただけますよう業務を引き受けます。
お悩みやご相談等ありましたら一度お問い合わせください。

 

□銅板屋根のメリットをご紹介!

 

銅板屋根の優れた点は耐久性の高さだけにとどまりません。
耐震性、防水性についても群を抜いていますし、台風や強風にも強く、カビやコケの発生も防ぐという優秀な素材なのです。

銅板は1平方メートル当たり約5キログラムであり非常に軽量な物質です。
これはステンレスと同じくらいの重さです。
屋根の中で最も重量とされる日本瓦は約48キログラムであるため、日本瓦の約5分の1程度の軽さです。
そのため耐震性に優れ、耐用年数も60年以上と、長持ちする素材と言えるでしょう。

銅板屋根には水に強い純銅が使われています。
さらに、構造も単純なことが多く、雨漏りを防ぎます。
特に屋根材同士がしっかりくっつく「一文字葺き」という方法で作られた銅板屋根の場合、隙間がほとんどないため、雨が浸入する可能性は限られます。

銅板屋根の場合、他の素材を使った屋根とは異なり、釘を直接打ち込まないため強風にも耐えられます。
最大瞬間風速45メートルを記録する沖縄でも銅板屋根が飛ばされるといった事例は滅多に起こりません。

銅に含まれる銀イオンには「微量金属作用」と呼ばれる抗菌作用があります。
これは、細菌や雑菌の分子を破壊するのに役立ちます。
日本では銅製の調理器具や水道管がよく見られるのはこのためです。
微量金属作用はカビだけでなく藻や汚れの発生も防いでくれます。

 

□まとめ

 

今回は、銅板屋根について、塗装メンテナンスの必要性やメリットをご紹介しました。
一般住宅では比較的なじみのない銅板屋根ですが、実は非常に優れたアイテムなのです。
耐久性に優れていることから塗装は不要ですし、耐震性や災害、カビなどにも対応できます。
さらに詳しく知りたい、興味がわいた、という方はぜひ当社にご連絡いただけますと幸いです。

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