陸屋根の劣化症状や防水工事費用の相場とは？

マンションやビルなどでよく見られる屋上形式の陸屋根は、雨風の影響を受けやすく、定期的な防水工事の施工が欠かせません。
そこで、今回は陸屋根の劣化症状や防水工事の費用相場をご紹介します。
メンテナンスのタイミングを逃さないように、しっかりチェックしておきましょう。

□陸屋根の劣化症状や防水について解説！

屋上防水とは、陸屋根の場合に施される防水層のことを指します。
瓦屋根やスレート屋根のように、傾斜のある屋根であれば通常、雨が降ったときでも下に流れていきます。
しかし、屋根部分が平らになっている陸屋根では雨水が溜まりやすく、なおかつ排水もしにくいので、防水工事を行います。

防水層があることで、内部への雨水の浸入を防ぎ、建物全体の耐久性を維持できるでしょう。
しかし、防水層自体も次第に劣化し始めてしまうため、定期的に防水工事を行う必要があります。
屋上防水の劣化では、以下のような症状が見られるようになります。

1つ目は、ひび割れです。
この症状では、防水層の表面がひび割れてしまうようになります。

2つ目は、剥がれです。
シート防水の継ぎ目部分が劣化し、防水が剥がれてしまいます。

3つ目は、水溜まりです。
水溜まりは、屋上の床面が歪んで、水はけが悪くなった際に生じます。
このように水はけが悪い状態では、防水層が機能せず、次第に雨漏りを引き起こすようになります。

4つ目は、膨れです。
膨れでは、防水層の下地が含んでいる水が蒸発しようとして起きる症状です。
膨れの症状は、特に広い面積や過去に雨漏りしたことがある場所にウレタン防水の密着工法で施工を行った場合に起きやすいので、注意しましょう。

ひび割れや剥がれの症状は、おおよそ築7年から10年で発生し始めます。

□陸屋根の防水工事費用の相場とは

続いて、陸屋根の防水工事費用相場を種類ごとにご紹介していきます。

・ウレタン防水　約3000円から7000円
・アスファルト防水　約6000円から8000円
・シート防水　約3000円から8000円
・FRP防水　約4000円から8000円

以上はあくまでも目安ですので、詳しい価格を知りたい方はぜひ当社の無料精密診断をご利用ください。

□まとめ

今回は、陸屋根の主な劣化症状や防水工事費用の相場をご紹介しました。
防水層の劣化を放置すると、雨漏りが発生してより大規模な工事が必要になってしまいます。
建物の寿命自体も縮めかねないので、劣化症状がみられた場合には早急な対応をとることをおすすめします。