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2023.05.22

  • 塗装豆知識

FRP防水って何?塗装におけるメリット・デメリットをご紹介します!

防水工事の方法の1つに、「FRP防水」があります。
多くの優れた特徴がありますが、ご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、FRP防水とは何かと塗装におけるFRP防水のメリット・デメリットについてお伝えします。

□FRP防水って何?

FRPとは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」の略です。
ガラス繊維を混合したプラスチック樹脂で、白いシートのような見た目をしています。

FRP防水は、木やコンクリートでつくられた施工面の上にFRPシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させる方法です。
硬化後は、プラスチックのような硬さの床面になりますが、紫外線には弱いため「トップコート」を上から塗り重ね、保護します。

日本では、ベランダやバルコニー、屋上など幅広い場所で用いられています。

□塗装におけるFRP防水のメリット・デメリット

*FRP防水のメリット

FRP防水の最大のメリットは、防水性の高さです。
ガラス繊維を混合したプラスチック樹脂を重ねるため、防水層に継ぎ目が発生しません。
そのため、気密性にも優れており、浴槽や浄化槽などにも使用されています。

また、衝撃や摩耗に強い性質も持ち合わせています。
FRP防水面上に、重いものを置いたり、人や自動車が通ったりしても耐えられる強度から、ショッピングモールの屋上や駐車場にも用いられています。

さらに、FRPは1平方メートルあたりの重さがおよそ3~5キログラムと軽いです。
塗料が軽いことで、建物への負担が軽減でき安全性も向上するため、安心して施工できる点もメリットだといえるでしょう。

*FRP防水のデメリット

まず、FRP防水は、様々な機能や優れた性質をもっているため、他の施工方法と比べて費用が少し高くなります。
ウレタン防水やシート防水などの安価な防水施工方法と比べると、およそ2倍の費用がかかる場合もあるので、事前に費用を確認しておきましょう。

また、伸縮性が低いという点は頭に入れておく必要があります。
木材は、外気の影響を受けやすく木材自体も呼吸するため、伸縮する素材として知られています。
そのため、木造の広いバルコニーでは変形によってひび割れが発生しやすいことを覚えておきましょう。

こうした点から、鉄骨造やコンクリート造のほうがFRP防水のメリットを最大限に活かせるでしょう。

□まとめ

今回は、FRP防水とは何かと塗装におけるFRP防水のメリット・デメリットについてお伝えしました。
FRP防水は、FRPの優れた性質と機能性を活かした施工方法です。
様々な特徴、メリット・デメリットも考慮したうえで、防水施工の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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