2023.03.17
- 塗装豆知識
下塗り・中塗り・上塗りとは?それぞれの役割についてご紹介します!
外壁塗装は、1回塗ったら終わりではなく、下塗り・中塗り・上塗りの合計3回工程が必要です。
しかし、見た目では表面しか分からないため、なぜ3回工程が必要なのかと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、下塗り・中塗り・上塗りの違いと、3回の塗装工程が必要な理由をお伝えします。
□下塗り・中塗り・上塗りの違いとは?
*下塗りの役割
下塗りは高圧洗浄を行った後にする塗装です。
下塗りには下地と上塗りの塗料を接着する役割があります。
上塗りだけでは塗料が安定して密着しません。
また、外壁によっては塗料を吸収しやすい材質でできています。
そのため、下塗りをせずに上塗りをしてしまうと、余計な塗料を消費する恐れがあります。
*中塗りの役割
基本的に中塗りと上塗りは、同じ塗料を使用します。
下塗りと上塗りの密着性を高める役割があります。
また、下塗りの色を消し、塗装塗膜の厚みを出すことで、塗料の機能を発揮できる状態にするためにも必要不可欠な工程です。
*上塗りの役割
上塗りの役割は、中塗りで生じた色ムラや気泡を覆い隠し、見た目を美しく仕上げた上で、耐久性を高めることです。
遮熱性が高い塗料やカビに強い塗料など、機能性の高い上塗り塗料もあります。
中には上塗りが数回必要な塗料もあるため、頭に入れておきましょう。
□なぜ3回の塗装工程が必要なのか?
先ほど違いの項目で申し上げたように、下塗りは外壁素材と塗膜をつなげる役目であり、下塗りをしないと外壁素材と塗膜が一体になりません。
中塗りと上塗りも同じ塗料を使用するとしても、1回のみだと万全な塗膜にはなりません。
1回目の色付けである中塗りだけでは、高確率で色むらが発生してしまいます。
これは塗料の性質上、色むらの発生は避けられません。
また、それぞれある一定の厚みの塗膜を形成することで素地を保護できます。
しかし、塗料にはそれぞれ1回の塗布量が決まっています。
そのために厚い塗膜にするためには、1回で分厚く塗るのではなく、何度も塗り重ねて塗膜の層を厚くしなければなりません。
したがって、塗膜を適切な厚みとするためには、色付け工程は中塗り上塗りの最低2回の工程が必要ということになります。
□まとめ
塗膜は、厚ければ良いというわけではありません。
外壁塗装の工程には、それぞれ役割があり、塗料の耐用年数を十分に発揮できるように行われています。
今回お伝えしたことを踏まえて、外壁塗装工事を検討しましょう。
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