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2023.05.12

  • 塗装豆知識

塗料の重ね塗りの重要性とは?相性の良い塗料をご紹介します!

塗装業者の中には塗装を1度で済ませる手抜き工事が行われていることもあります。
塗装は必ず、塗料を重ね塗りしなければなりません。
また、塗装する際には外壁との相性も重要です。
この記事では、重ね塗りの重要性と外壁ごとに適している塗料について紹介します。
 

□塗装工事の重ね塗りの重要性

 
塗料は重ね塗りを前提としたものとなっており、1回の塗装では十分な効果を発揮できません。
最低でも下塗り・中塗り・上塗りという3回の塗装が必要となっています。
これよりも少ない塗装の場合は、業者が手を抜いている可能性が考えられます。
 
また、下塗り材・中塗り材・上塗り材という3回の工程の中で、使われる塗料は別物です。
下地となる下塗り材以外の塗料には密着性がないため、壁に直接塗るというのはできません。
 

□外壁別の相性の良い塗料

 
値段の高い塗料であれば良いというわけではなく、外壁との相性を考えなければ十分な効果を発揮できないこともあります。
外壁の種類別に相性の良い塗料を見ていきましょう。
 
まずはモルタル外壁です。
モルタル外壁は防水性が低いため、外壁にひび割れが起きやすいのが特徴です。
これを補うため、モルタル外壁には弾性塗料が良いでしょう。
弾性塗料はひび割れを追随する性質があり、防水性が高いという特徴もあります。
 
次に窯業系サイディングです。
窯業系サイディングは熱や湿気がこもりやすいため、透湿性が高い塗料が良いでしょう。
湿気がたまると、外壁の膨れという劣化症状が現れやすくなります。
湿気のみを通過させる塗料を使うことで、これらの症状の発生を抑えられます。
 
次に木材の外壁です。
木材には温度や湿度を調整する働きがあります。
この特徴を生かすためには柔軟性のあるウレタン塗料が最適です。
シリコンやフッ素の塗料だと固い塗膜となり、剥がれる原因になりやすいです。
 
最後がALC外壁です。
ALC外壁は耐熱性に優れ、軽くて丈夫ですが、水を吸収しやすいというデメリットがあります。
 
このデメリットをカバーするには透湿性の高い塗料が適しているでしょう。
水滴は通さず水蒸気のみを浸透させるので、外からの水滴は遮断し、内部の水分を放出できます。
 

□まとめ

 
塗料を重ね塗りする重要性と外壁との相性については理解していただけたでしょうか。
せっかく高い塗料を使ったとしても、塗り方や外壁との相性が悪ければ十分な効果を発揮できません。
 
場合によってはすぐに剥がれたりひび割れが起きたりというような不具合が生じることもあります。
外壁を長持ちさせるため、塗料の塗り方、塗料と外壁の相性を考えてみてください。

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