2023.01.30
- 塗装豆知識
alcを外壁材にしたときのメリットとデメリットとは?
高い性能の家に住みたいという需要は年々高まっています。
これは、家を長持ちさせたいという要望を持つようになった人が増えたためです。
この記事を読んでいる方にも、そのような要望をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、高性能の外壁材として「ALC」をご紹介します。
この外壁材を知らないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
□ALCの基礎知識をご紹介!
ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concreate)とは、高温高圧蒸気養生された「軽量気泡コンクリート」のことです。
ALCの原料は珪石、セメント、石灰石、発泡剤のアルミ粉末などです。
このように、体に有害とされるアスベストやトルエン、キシレンなどが含まれていないのが特徴の一つです。
ALCを板状にしたALCパネルは、建築物の外壁としても利用されています。
ALCパネルは、75mm以上の厚型パネルと35mm以上75mm未満の薄型パネルに大別されます。
前者は主に高さが31m以下のビルや倉庫、工場に利用され、後者は主に軽量鉄骨造の住宅・木造住宅に利用されます。
□ALCを外壁材にしたときのメリットとデメリットとは?
*メリットは?
1つ目は、高い耐久性です。
ALCは、定期的なメンテナンスをすることで約50年は大規模工事不要で住み続けられます。
現在の住宅の傾向として、30年で建て替えるのではなく50年以上住むというものがあります。
これは少子高齢化を背景とする傾向なので今後も続くことが予想されますが、このような状況とALCの相性は良いと言えるでしょう。
2つ目は、高い断熱性です。
高い断熱性は、住宅を住みよいものにするだけでなく、電気代の節約にもつながります。
3つ目は、優れた耐火性です。
主原料のセメントや珪石が無機物であるため、燃えにくくなっています。
炎症による有害物質の発生や、隣家が家事になったとき燃え移る可能性が低くなります。
*デメリットは?
1つ目は、吸水性が高いことです。
これは主成分のセメントによるものです。
吸水性が高いと、侵入した水が凍結、膨張して壁の劣化を招きます。
対策としては、塗装によるメンテナンスが挙げられます。
2つ目は、高価なことです。
ALCには多くのメリットがあり機能が高い分、単価が高額です。
採用するときは、ライフプランを考慮したうえで選びましょう。
□まとめ
ALC(軽量気泡コンクリート)には、高い耐久性や断熱性、耐火性があります。
一方で吸水性も高いためメンテナンスが必要で、導入コストも高いというデメリットもあります。
長く家に住み続けるという方には向いているので、自分のライフプランと照らし合わせて導入するか検討するのが大切です。
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